16の感情チャート
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感情は、心理学の中でも最も複雑で、大いに議論されているトピックのひとつである。 何十年もの間、研究が続けられてきたにもかかわらず、感情を構成するものについてのコンセンサスは得られていない。 あなたが明確に理解できないものを定義することはできない。
その結果、感情というものに普遍的な定義はない。
それでも、私たちが使える定義はこうだろう:
感情とは、内的・外的環境の変化を知らせてくれるシグナルであり、行動を起こす動機付けとなる。
すべての感情は心的状態であるが、すべての心的状態は感情ではない。 心的状態をスペクトルとして考えてみよう。 一方の端には認知(純粋な思考)の部分があり、もう一方には影響(純粋な感情)がある。 気分」は影響の良い例だろう。
ヴァレンスは感情の本質的な特徴であり、単純にポジティブかネガティブかを意味する。
興味と混乱は認知状態の良い例である。 ポジティブにもネガティブにも感じることなく、何かに興味を持つことはできる。
関連項目: なぜ人は何度も同じことを繰り返すのかフィーリングとエモーションは同じ意味で使われるが、両者にはわずかだが重要な違いがある。
感情は内面的であり、外面的である傾向がある。
感情はあくまでも内面的なものであり、感情の構成要素である2。
だからこう言われるんだ:
"感情 "を感じる。
そして、そうではない:
"感情 "だ。
I feel sad』ではなく、『I emotion sad』だ。
外見的な表情のおかげで、その人がどんな感情を抱いているかはよくわかる。 しかし、どんな感情を抱いているかは、聞かなければわからないことの方が多い。
基本的感情と複雑な感情
感情はまた、生理的な要素を持つ傾向がある。 感情は身体に登録することができる。 生理的な要素を持つ感情は、基本的感情として分類されている3。
しかし、嫉妬のような複雑な感情は、生理学的な要素はないが、基本的な感情であることに変わりはない。 したがって、感情を基本的なものか複雑なものかに分類することは有益ではない。 感情は感情である。
関連項目: 人はなぜ嫉妬するのか?さらに話を複雑にするのは、感情にはバリエーションがあるものと純粋なものがあることだ。 純粋な感情、たとえば喜びにはバリエーションがない。 一方、恐怖はさまざまな形で現れる。
バリエーションを持つ感情は、強さ、意味、文脈が異なる。
感情チャート
下の図は、感情の分類に関する数十年にわたる研究の集大成である。 最も重要な選択基準は「価」であった。
ポジティブな感情よりネガティブな感情の方が多いというのは、バランスが悪いという意味ではなく、人間は一般的にポジティブな感情よりネガティブな感情の方が多いということだ。
多くの自己啓発本がネガティブな思考や感情の克服を扱っているのもそのためである。 そして、幸福が人類にとって常につかみどころがないように思われてきたのもそのためである。
人間におけるこのネガティブ・バイアスは、生存のためのメカニズムであり、環境における脅威を察知し(時には過剰に察知し)、安全な状態を保つための対策を講じるためのものである。
参考文献
- 基本的な感情」はすべて感情なのか? 基本的な)感情構成の問題点。 心理科学の視点 , 17 (1), 41-61.
- Kleinginna, P. R., & Kleinginna, A. M. (1981). 感情の定義の分類されたリストと、合意された定義の提案。 モチベーションと感情 , 5 , 345-379.
- Ekman, P. (1992). 基本的感情についての議論。 認知と感情 , 6 (3-4), 169-200.